実技テスト内での指導範囲について

1. 実技テスト15級〜6級までの実技テストにおいては、トラブル、疑義が生じた場合には、その案件についての指導、教育を行っても良いこととする。その案件が原因による合否の判定については担当検定委員の裁量に委ねることとする。あくまでも本検定の精神は、落とす為の検定ではなく、指導し、育成していく為の検定である。
2. 5級〜1級までのトラブル、疑義の処置については、ルールの理解、処置方法が実技テストの判定基準に含まれる為、指導は行わない。但し、その行為が、危険であると判断した場合には即座に指導を行い不合格とする。
3. 12級、11級の実技テストを検定する場合には、各級ごとにクラブを変え、目標となる場所を指定しスイングさせると良い。尚、ウッドクラブ以外は練習場内ではティーアップ不可とする。

検定基準

1. ゴルフの精神を理解させ、社会性を育み人格形成、プレー能力の向上に寄与するプログラムの設定。
2. インドア練習場を含め全ての練習場が参加可能なプログラムを設定。
3. シンプル且つ明解（曖昧な基準は避ける）、判定者も判断される側のジュニア及び父兄が理解、納得できる基準の設定。
4. アベレージジュニアゴルファーの普及、育成プログラムとして設定し、選手強化プログラムとは、一線を画すものとする。
5. このプログラムを実施する為には、テストを検定する検定委員が必要である。検定委員になるためには検定委員認定講習会を受講しなければならない。
6. 「実技検定」については、所定の「検定シート」に基づき実施する。この「検定シート」では、学科・生活のペーパーテストの内容を理解しただけでなく、実際にラウンド中に出来ていたか否かを検定する。
7. 学科・生活のペーパーテストは落とすための試験ではなく、ゴルフの精神、ルール、マナーを学べることを目標として作成された育成の為のテストである。
8. 12級から10級の実施試験は練習場で行う。また、学科・生活の「ペーパーテスト」も練習場で行う。
9. このプログラムに準拠する練習場で、「検定」及び『ゴルフ場体験講習会』を単独で実施可能な練習場は、独自の判断で実施できる。
10. 10級は、11級取得者が昇級試験を受ける為のゴルフ場オリエンテーション的役割を果たす『ゴルフ場体験講習会』である。今後スムーズに「検定」が受けられるように、ゴルフ場の知識、マナーを知り、ゴルフ場を体験してもらうことを目的とする。また、ある程度技術的技能の高いジュニアに関してはこれを免除し、受講する級も指導者の見極めにより、「検定」の飛び級の受講を認める。但し、「ペーパーテスト」は全て受験するものとする。
11. 学科・生活のペーパーテストで理解した知識が日常の生活、プレーの中で実行出来ているか否かはテスト結果とは別である。「実技テスト」の際に、各該当する級の学科・生活の「ペーパーテスト」の内容が実際にゴルフ場で出来ているか否かを確認する為、「検定シート」ＡからＤまでの各「ペーパーテスト」と対で作成し、「実技テスト」の際に併せて実施する。
12. 「実技テスト」の級と学科・生活の「ペーパーテスト」はそれぞれ相関関係にある。6,7,8,9級では「ペーパーテストＣ」を3,4,5級では「ペーパーテストＢ」を、1,2級では「ペーパーテストＡ」を受講する資格がある。それぞれのグループの最上位の級の「実技テスト」を合格するまでに相関する「ペーパーテスト」が合格しないと、各グループ最上位の級は取得出来ない。